看護師が転職後に感じるギャップやその対策
「聞いていた給料より低い気がする」「こんなに働かされると思ってなかった」など、転職後に不満を感じる方も多いではないでしょうか。
転職後の条件のミスマッチは継続的に働くモチベーションを低下させ、頑張って転職したにもかかわらず早期退職の原因になりかねません。
今回は看護師が転職後に感じやすいギャップと、それを事前に防ぐ方法や対処法についてみていきましょう。
・転職先の知識・能力が高い（もしくは自分が低い）と感じてしまう
病院や施設によって業務のやり方や扱う機械は異なるため、知らなかったことや初めてやることが出てきた時に戸惑ってしまう人は少なくありません。今まで厳しい現場を乗り越えてきた自信がある分、知らない事が多いと落ち込んでしまう場合のも無理はありません。
しかし、環境ごとにやり方が違うのは当たり前のことですし、今まで培ってきた基礎的な能力はかならず活きるので、意地にならずに素直な気持ちで受け入れましょう。
また、過去の経験からもっと効率的な方法があるとしても、入職してすぐに意見を述べないようにしましょう。入職した施設の業務は、過去の過程があり今に至っているので、それを知らない人が意見を述べることで不快に思う人もいると思います。「郷に入れば郷に従え」という言葉がある通り、まずはその施設の習慣を尊重しましょう。
・白衣の天使などいない！
人間関係が良好だと思って転職したら派閥や階層組織があり、早速働きづらさを感じることもしばしば。そんな時はとにかく業務に集中し、余計なことは言わずに黙々と仕事に打ち込みましょう。
看護師として患者さん一人一人に向き合いたいのに、やらなければならない業務が多すぎて事務的な看護になってしまい、看護師に抱いていた華やかなイメージがなくなってしまう人も多いと思います。これは看護師だけに言えることでなく、ドラマなどで得た先入観が引き起こす理想と現実のギャップなので、現実はこんなものだと目を覚ますしかないと思います。
また、看護師として転職したものの、現場が忙しすぎて先輩看護師が何も教えてくれないケースがあります。転職の場合、ポテンシャル採用というかたちで即戦力を求めているため、簡単な説明でできるだろうと誤解を招いてしまうことがありますので、その場合は自分から教えてもらう姿勢を持ち、自ら積極的に聞くようにしましょう。
・ 労働時間などの条件が聞いていた話と違う
業種問わず、事前に聞いていた以上に残業時間が多いという話はよくあるギャップではないでしょうか。実際には業務による残業ではなく、先輩看護師や上司が遅くまで残っており、帰りづらいこともあります。残業時間が多い理由を分析し、上司に相談してみるといいでしょう。
また、他にも給与額や福利厚生が入職前に聞いていた内容と違う気がする場合、労働条件通知書や就業規則等をしっかり確認し、気になる項目は事前に確認することをおすすめします。