志望動機や転職理由の内容は採用の可否に関わると思いますが、転職は学歴、職歴でほとんど決まると言われています。
学歴社会である日本では、出身大学や保有資格によって転職活動がプラスに働くケースもありますが、看護師のように有資格者が必須条件の仕事である場合、どのように転職活動を進めるのでしょうか。
今回は看護師の職歴に着目し、ベストな転職タイミングについて詳しく見ていきましょう。
・責任あるポジションを経験しておきましょう
看護師の転職には経験5年目以降(5~10年)がおすすめです。
看護師経験4,5年目以降であればプリセプターやエルダーとしてステップアップしている頃なので、事前に責任あるポジションを経験しておくことで転職活動を有利に進められます。
また、看護師は経験あってこその職業なので、10年程の経験を積むことで、より転職で有利に働くかもしれませんが、経験が長いからこその注意があります。10年となれば年齢的にもベテランと言えるので、あらかじめ求められるレベルが高く、一つの施設しか経験していない場合、新たな知識を吸収することが難しいと判断されてしまうケースも考えられますので、転職の際は同じ科を希望し今までの経験をフルに活かせる施設への転職を検討しましょう。
また、入職1年未満などあまりにもすぐ辞めてしまうと受け入れ先が少なかったり、転職先の選択肢も限られます。長く続かないなどのマイナスイメージを与えてしまい、転職活動で不利に働く可能性も高いので、すぐ辞めるのはおすすめしません。
もちろん、職場環境があまりにも悪ければ仕方ないですが、その際は今後のキャリアプランをしっかり立てた上で転職しましょう。
・はじめての転職なら「そろそろ転職」がベスト?
看護師として新卒で入社したのであれば、まずは3年頑張ることをおすすめします。
業界問わず言えることかもしれませんが、「最低3年は経験」しなければ転職で不利になるという噂じみた慣習があり、少なくとも採用側も意識せざるを得ない状況になっているように感じます。しかし、重要なのは年数を重ねることより自分が仕事を通じて何をしてきたか。何ができるのか。だと思いますので、今まで積み上げてきた知識やスキルをアピールできるように日頃の業務から意識しておきましょう。
また、新卒入社は大学の関係で希望の病院に入職できないケースが多いため、一度目の転職で初めて希望の道に進める可能性があリます。一度目の転職先から自分の本格的なキャリアがスタートできるように、5年後10年後の将来ビジョンを考え、それに合わせた準備をしましょう。
・年数がすべてじゃない!転職時期を見極める
看護業界では一年を通して求人数が増減する時期があります。最もおすすめの時期は11月です。この時期は年始に向けて採用活動が活発化し、4月入職を目指すことができるでしょう。
また、1月、6月、7月などボーナス支給後に離職者が増える傾向にあるため、人員補充の観点で求人数が増える時期でもあります。
一方で、4月や12月は転職活動を控えるようにしましょう。新卒入社で人員が潤っており、12月は看護業界の繁忙期なので、それらの時期は避けるのがおすすめです。
仮に経験年数が少なくても、転職時期を見極めることで良い転職が実現できるチャンスがありますので、計画的に転職の準備を進めましょう。