看護師の資格保有者が取得できる資格に「保健師」があります。
保健師はあらゆる病気やケガから身体を守ため、様々な予防対策などをする健康管理のスペシャリスト。
そもそもどこで働き、どのように働いているのかご存知ではない方も多いのではないでしょうか。
今回は、看護師が保健師に転職する時に気をつけるべきポイントについてご紹介します。
・保健師資格を取得する
保健師になるには、国家資格である看護師と保健師の2つの資格が必須です。
保健師の受験資格は4年生大学や保健師養成学校などで保健師の専門科目を修了する必要があり、昨今では4年制大学や専門学校で看護師と保健師のダブル受験を行い、卒業とともに資格取得する方法が主流です。
既に看護師として勤めており、保健師資格を保有していない方は、保健師専門科目を修了するために短大や1年間の養成学校に通ったり、大学編入するなどして専門課程修了の後、試験合格することで資格取得するしかありません。
試験の合格率は毎年90%台と比較的高いので、学校に通いながら勉学に励むことで保健師としてのキャリアの道が開けるでしょう。
・保健センターや保健所などに転職
保健師の転職先の多くは市区町村の保健センターなどの行政機関で働くというものです。しかし、保健センターなどで働くためには公務員試験に合格しなければならないので、ハードルは高いと言えるでしょう。
公務員試験となれば教養試験が必須なため保健師の知識以外の学習が必要になります。教養試験は文章理解力や算数、物理や世界史など、学生時代に習ってきたような科目問題が出題されるので、しっかりと対策をしましょう。
筆記試験に合格すると面接試験があります。筆記試験に力を入れたばかりに手を抜いていて面接で落とされてしまうということもあり得るため、本気で転職を考えている方は早めに予備校に通ったり準備を手抜かりなく行うことをおすすめします。
・産業保健師としての道を目指す
産業保健師とは一般企業に勤務し、その会社の従業員の健康管理やケガの予防を行うことを主な仕事とする保健師です。
産業保健師を雇う企業は大手企業であることがほとんどで会社に一人しか配置しないケースが多いため、そもそも求人倍率が高く、一人で業務をこなさなければならないことを考えると未経験での転職は厳しいと思います。
しかし、看護師として3年以上の臨床経験があると転職活動で有利に働くこともあるので、まずは根気強く求人を探してみることをおすすめします。